チーム活動報告
報告者:Yamamoto Athlete Farm合同会社 代表 山本幸平
■2019年のタイ北部チェンライでのアジア選手権大会振りに冬場の恒例であった、タイ合宿へ行くことが出来ました。僕が初めて訪れたのは約15年以上前になります。
その後は、毎年冬場になるとタイの北部にあるナーソンリゾートにて合宿を行なっていました。日本人オーナーである中川さんが、ここの環境を生かしてコース設定やバイクペーサーを行なってくれ、ロード選手やMTB選手がチームや国籍関係なく集まる場所となっています。
今回も僕と北林力と2名で参加していましたが、同じ時期にはアジアを代表するロード選手の新城幸也さんや台湾、モンゴル、そしてタイからと高い目標を持った選手たちと共に同じ食事を取りながら一緒に練習や生活を過ごす時間は、他にはない経験ができて、ここにしかない醍醐味となっています。チームとしては、タイ国内では初開催となるUCI(国際自転車競技連盟)レースクラス1が開催する為、合宿プラスαとし開幕をタイで迎えることを選択しました。
力選手の日々の練習は、この時期にしか出来ないロードでの乗り込みを中心に行い、MTBの練習は、本当に少しだけにしてベース練習での体の許容範囲タンクを向上させる事をメインに行いました。新城幸也さんはロードでのプロツアーを走る為に毎日約200km前後の練習。バイクペーサーを入れながら取り組んでおり、それに合流しながら日々を高め合って過ごしていました。集団走行をあまり行なってきていない力選手にとっては、全てが吸収できる最高の環境であり、日を重ねるごとに強くスムーズな走り方になって行くのを感じています。
僕自身も練習に参加をできる日は行い、皆の練習の様子や選手の状態を確認していました。
2023年3月2日に開催されたThailand MTB Cup1 PhichitにてTEAM Athlete Farm SPECIALIZEDとして北林力が開幕戦を走ってきました。
結果:5位
11カ国から参加者が集まったレース、優勝者のCaleb BOTTCHERニュージーランドから約4分30秒遅れで力選手はゴールとなった。勝ったCalebさん以外はアジア人しかいない中、アジアチャンピオンとして挑んだレース、今年のアジア選手権大会優勝を見据えては、とても大事な1戦をインドネシア人たちに2位3位4位と完敗してしまった事は、チームとして結果を受け止めて、10月末に開催予定のインド、アジア選手権大会に向けて、整えていく必要を感じました。力選手は、ナーソンリゾートへ戻り3月18日まで合宿を行います。力選手自身は、この1戦を終えてからも前向きに考え練習に取り組んでいます。
ロードで得た走り方をMTBの方へ生かす事を今回の合宿で学んで経験できた事は、今後の力選手にとって大切な時間となるでしょう。MTBシーズン開幕戦としては、結果は思う様にはなりませんでしたが、身体の改善目的としては、間違っていない取り組みを、この時期に行なっていますので、これからMTBの高強度を取り入れながら、調子を上げていければと考えています。
今後のチーム活動としましては、日本国内の開幕戦である、4月23日Coupe de Japon菖蒲谷へ参戦予定となります。